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文政8年(1825)6月21日、関所役人共も寝静まった夜の11時頃のことです。足軽番所の方が騒々しくなり、足軽番所の休息所で足軽の一人、中根房八が逆上し同じ足軽の片岡澄左衛門に切りかかり殺害、房八は面番所の方で自害したとのことです。町医者を呼び出して検分させたところ両名とも死亡していました。このことを小田原藩の役人に報告、取り調べの目付(今の警官)が来て、早速同僚の足軽や、中間からの聞き取り調査を行ったようです。
このことを記した『箱根御関所日記書抜』には、房八が何故切りかかったか、詳しい理由は何も書かれていませんが、関所の歴史の中で、役人同士が切りあうという事件があったのは、驚きですね。
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