箱根町 箱根関所 『よみがえった箱根関所』 資料
関所ってなに? / 箱根関所のこと
関所の役割
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 江戸口御門から関所に入って、すぐ右手に「御制札場」という小さな屋根のついた掲示板のような施設があります。ここに掲げられた札には、正徳元年(1711)に幕府道中奉行が箱根関所に出した、五項目の取り調べ内容が記載されています。

一、関所を通る旅人は、笠・頭巾を取り、顔かたちを確認する。
ニ、乗物に乗った旅人は、乗物の扉を開き、中を確認する。
三、関より外へ出る女(江戸方面から関西方面へ向かう女性:出女)は詳細に証文と照合する検査を行う。
四、傷ついた人、死人、不審者は、証文を持っていなければ通さない。
五、公家の通行や、大名行列に際しては、事前に関所に通達があった場合は、通関の検査は行わない。ただし、一行の中に不審な者がまぎれていた場合は、検査を行う。

 以上が箱根関所の主な役割でした。